今までたくさんの患者様にリハビリテーションを行ってきました。
その中でも印象的だった方のエピソードをご紹介したいと思います。
「寝たきりから歩行自立へ！」
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訪問看護ステーションで働いていた頃です。
転倒され腰椎圧迫骨折でベッドで寝たきりになった90歳代女性でした。
意識はしっかりされていてコミュニケーションは全く問題なし。
転倒される前は、シルバーカーで外も歩けるくらいの方でした。
しかし、骨折の余りの痛さにベッドから起き上がることが出来ずに寝たきり状態となってしまいました。
リハビリにとても意欲的な方で、ベッドの上であれば手足の運動は可能で、自主練も自ら進んで行ってくれるような方でした。
1週間に1度の訪問で、翌週訪問したらなんと、ベッドに腰かけることが出来ました。
長い時間は難しかったですが、車いすにも介助で移り少しの間座ることもできました。
さらに翌週、、、前から支えながらですが3ｍほど歩けるようになり食事も車いすでとることが出来るようになりました。
時期ははっきりと覚えてはいないですが、1か月ほどでシルバーカーで見守りで10ｍほど歩けるまで回復したと思います。
入院せず週1回のリハビリで、かつご年齢を考えるとここまで良くなったのは奇跡ですが、さらに驚異の回復を見せてくれました。
毎週訪問し、徐々にシルバーカーで歩く距離を伸ばしていき外も歩くことを開始します。
初めは疲労が強かったですが段々と慣れ、バランスも良く歩けるのでお一人でのお散歩も許可しました。
最終的には、歩いて15分くらいのスーパーまでお買い物がお一人で出来るようになり、室内は何も掴まらないで歩けるようになりました。そこで訪問リハビリは終了となりました。
この方のリハビリを通して学んだことは「意欲・やる気が大切」ということでした。
リハビリのある日以外も積極的に自主トレーニングに励んでいただいていたのも驚異の回復の要因だと思います。
一度障碍をおって気持ちがふさいでしまうこともあるでしょう。
しかし、努力で良くなることもあるはずです。
諦めずにリハビリを続けることで得られることは必ずあると思うので、やる気を失わずリハビリに励んでいただきたいです。
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