9月27日、三軒茶屋ふれあい広場で開催された「オレンジの日」に参加してきました。
「オレンジの日」は、地域に暮らすさまざまな年代・立場の方が、認知症について知り、考えるための地域イベントです。
今年で6回目を迎え、認知症について楽しく学ぶ「アクション劇場」や体験コーナー、100円cafe、福祉作業所のお菓子販売など、地域の方が気軽に参加できる内容で開催されていました。
せたがや介護では日頃、高齢の方やご家族から、衣類についてさまざまなご相談をいただいています。
一方で、より良いご提案をするためには、衣類の機能だけを知っていればよいわけではないと私たちは考えています。
- 認知症とはどのようなものなのか。
- ご本人やご家族は、地域の中でどのように暮らしているのか。
- どのような支援やつながりがあるのか。
そうしたことを私たち自身も知り、学び続けるため、今回「オレンジの日」に参加しました。
認知症について学ぶ講座に参加しました
会場では、認知症について知るための講座にも参加しました。
講座では、認知症と物忘れの違いや、認知機能の仕組み、認知症の種類や中核症状などについて学びました。
その中で特に印象に残ったのは、症状そのものだけを見るのではなく、
「その人は、生活の中で何に困っているのか」
という視点を持つことの大切さです。
認知症によって、時間や場所が分かりにくくなったり、予定を忘れてしまったり、今までできていたことがうまくできなくなったりすると、ご本人の中には不安や戸惑いが生まれることがあります。
周囲から見ると「なぜそんな行動をするのだろう」と感じることでも、ご本人の立場から見ると、理由のある行動かもしれません。
認知症について知るということは、症状の名前を覚えるだけではなく、
その方が今、何に困り、何を不安に感じているのかを考えることでもある
のだと感じました。
そして、そうした視点を持つことが、その人に合った声のかけ方や支え方を考える第一歩になるのだと思います。
世田谷区では、認知症になった後も住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、相談窓口や専門職、地域の人たちがつながりながら支える取り組みが行われています。
認知症のご本人だけではなく、介護するご家族への相談支援や、地域の方に認知症について知ってもらうための取り組みもあります。
「認知症をどう防ぐか」だけではなく、
「認知症になってからも、どう暮らしていくか」
という視点も大切なのだと感じました。
オレンジ色の花に込められた意味
今回、特に心に残ったのが、三軒茶屋の街に植えられているオレンジ色の花についてのお話です。
会場で伺った説明では、この花には、
認知症になったとしても、この街には支えてくれる人がいることを思い出してほしい
という思いが込められているそうです。
イベントのあと、実際に街に植えられているオレンジ色の花を見てきました。

黄色やオレンジ色の花が、広場の花壇いっぱいに咲いていました。
何も知らずに通れば、きれいな花壇として通り過ぎてしまうかもしれません。
でも、その意味を知ってから見ると、
「あなたは一人ではない」
という、地域からの小さなメッセージのようにも見えます。
「支える人がいる」と知っていること
認知症になったとき、ご本人もご家族も、不安を感じることがあると思います。
そんなときに、
- 「相談できる場所がある」
- 「支えてくれる人がいる」
- 「この街で暮らし続けてもいい」
と知っていることは、とても大きいのではないでしょうか。
世田谷区認知症在宅生活サポートセンターでも、ひとりで悩まず、相談窓口や専門家、地域の人たちとつながることの大切さが伝えられています。
地域にこうした仕組みがあり、さらにそれをイベントや花壇のような形で、日常の街の中でも伝えていることが、とても印象に残りました。
せたがや介護も、もっと介護について知っていきたい
せたがや介護は、介護衣料を販売しているお店です。
ですが、私たちが向き合っているのは「服」だけではありません。
服を必要としているご本人がいて、ご家族がいて、一人ひとりの暮らしがあります。
- 認知症のこと。
- 身体の変化のこと。
- 介護するご家族のこと。
- 施設での暮らしのこと。
- そして、地域で支える仕組みのこと。
こうしたことを一つずつ知っていくことが、店頭やお電話、LINEなどでご相談をいただいた際の、より良いご提案につながると考えています。
今回の「オレンジの日」への参加も、そのための学びの一つです。
これからもせたがや介護では、衣類についてだけではなく、地域の介護や認知症、高齢になってからの暮らしについて、実際に見て、聞いて、学んでいきます。
そして、そこで得たことを、日々のご相談やこのコラムを通じて、少しずつお返ししていきたいと思います。



