「認知症」の種類は、特殊な場合を除いて大きく4つに分類されます。
①アルツハイマー型認知症：最も多い「認知症」です。アミロイドβというたんぱく質が脳神経細胞を破壊し脳萎縮をさせてしまうことで発症します。特徴的な症状は「物忘れ」です。進行するにつれて症状は悪化し、失禁や徘徊といった症状が出てきます。
②脳血管性認知症：脳血管障害（脳出血や脳梗塞といった脳の血管の病気）が原因でおこる「認知症」です。脳出血や脳梗塞で脳の一部が壊死することで発症します。
③レビー小体型認知症：認知機能の低下、幻覚症状の他に、身体のこわばりなどパーキンソン病のような症状も伴い身体機能にも影響します。特に他の「認知症」と異なるのは、症状にムラがあることです。ある時はハッキリしていても、ある時には幻覚がみえたり物忘れがひどかったりと時間帯や日によって症状にムラがあり病気と気が付かないケースもあります。
④前頭側頭型認知症：脳の前頭葉と側頭葉という場所が委縮しておこる「認知症」です。50歳から60歳代に多いと言われています。性格が変わる、万引きなどをするようになる、柔軟な思考ができないなど症状があります。進行すると、物の名前が覚えられない、言葉が出にくくなるなどの症状もでてきます。
認知症といっても、種類により症状が異なります。病気の特徴をしっかりと理解した上でその人に接する必要があります。治療法も異なるので少しでもおかしいなと思ったら病院を受診しましょう。
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